第183 通常国会 2013/1/28~2013/6/26 日付:2013-07-03 |
安倍政権は、民主党政権のもと一時中断・再検証がおこなわれていた八ツ場ダムについて、2014年度にも本体工事に着手かとの報道もされた。国土交通省は5月16日、「本体工事準備に必要な関連工事」の契約手続きを開始。「本体工事準備に必要な関連工事」に先走っている。
「八ツ場ダム工事と工期に関する質問主意書」を提出し、6月28日に政府答弁をうけた。
まず2013年度予算でおこなわれている契約手続き内容について質問。政府は「八ツ場ダムの本体工事の準備に必要な関連工事を進めるための予算」を計上している、「八ツ場ダム本体左岸上部掘削工事」は、「本体工事の準備に必要な作業ヤードを造成するために、…掘削工事を行うもの」と説明に終始。本体工事の「準備に必要な関連工事」として着々とすすめようとしている。
また、これまで政府答弁では本体工期は「7年」との想定がしめされており、一方で八ツ場ダム「基本計画」は完成までの工期が2015年度までとなっている。以前09年度に本体工事に入ろうとしたときに一期工期の国庫債務負担行為の期間は5年以内とされた。これから本体工事をすすめるには、現在の「基本計画」が矛盾をかかえていることははっきりしている。また計画変更による工期延長は総事業の増額をしめしている。
質問主意書では、この点を指摘したが、政府は「今後の工程等について、現在、精査しているところであり、基本計画の変更については、必要に応じて検討することとしている」と国民に説明責任を果たしたとはいえない内容だった。