第192 臨時国会 2016/9/26〜2016/12/17 日付:2016-09-27 |
昨日(26日)の本会議でのスタンディングオベーションの件について、議院運営委員会理事会の報告です。
昨日(26日)の本会議で、安倍総理は、所信表明演説で、海上保安庁、警察、自衛隊の働きぶりにふれ「今この場所から、心からの敬意を表そうではありませんか」と呼びかけ、議場の議員に対し、起立し拍手を促すかのような行為をしました。
この総理の呼びかけに応えて、自民党議員らが示し合わせたように起立し拍手。安倍総理も演説を中断し、壇上で拍手して応えました。
これに対し、大島議長は「ご着席ください」と議員らを注意する事態が起きたのです。
今日(27日)の議運理事会で、「総理の行為は不適切」との認識で、与野党が一致しました。
私は、「議員に起立や拍手を促すかのような総理の行為は前代未聞の異常なものだ」と指摘。国政についての方針や重点課題を説明する所信表明演説の最中だったことについても「総理は、演説を中断して拍手をすることで、議員らの不規則な行為を助長する態度をとり、これが、議長による注意を招くという事態に至った。総理の行為は、院の秩序を乱すものだ」と批判しました。その上で、「総理の行為は、国会で真摯な議論を行う姿勢ではない。総理の反省が必要だ」と求めました。
これに対し、自民党理事も「演説を中断するのはよろしくない。総理の拍手もいいものではない」と述べ、公明党理事も「政府側に注意していくべきだ」と発言しました。
佐藤・議運委員長は「政府に対して、この理事会の話し合いの中身を伝える」と言明。自民党の高木・筆頭理事も「与野党の意見はおおむね一致している。政府に対して『気を付けてほしい』と伝えたい」「私が責任もって伝える」と述べました。