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第177 通常国会 2011/1/24~2011/8/31
日付:2011-04-12
【総務委員会】参考人質疑/被災地市長らから意見を聞く
参考人質疑で、東日本大震災で沿岸部が壊滅的な被害をうけた岩手県釜石市の野田武則市長や、中越地震に被災し、現在、福島県からの避難住民を受け入れている新潟県の泉田裕彦知事などから意見を聞いた。
野田市長は、「当市で確認された死亡者数は11日現在で708人、行方不明の方は602人。家や財産を失った市民も多数に及ぶ。地域行政機能の拠点が失 われた。市職員は7人が死亡、100人が家屋の流出を経験した。さまざまな業務に人手が足りない状況だ」と訴え、がれきの撤去や地域コミュニティーに配慮 した仮設住宅の建設、緊急的な雇用の場の確保、仮設商店街の形成などの経済対策、防災に配慮した避難システムの確保などを訴えた。
泉田知事は、被災者支援制度について、モノがどれだけ壊れたかによって支援内容が変わる点や、災害救助法にもとづく支援では使途が制限されている問題点を指摘。「受け入れ自治体でも対応できるような柔軟な制度の構築をお願いしたい」と求めた。
私が、地域医療の確保が重要だと指摘すると。野田市長は「もともと医師数が少なく、医療過疎の地域。医師団に協力してもらえる仕組みをつくっていただきたい」と述べた。
私が、被災者支援メニューの活用範囲を定めるのが、住家の被害認定となっている現行制度のあり方そのものを見直すべきだと強調すると。
これにたいし、泉田氏は「おっしゃる通り。モノに着目しても生活は立ち直らない。日々の生業をどうするかという観点や地域全体でどう復興させるかという観点が必要だ。人の生活をどう立て直すのかという観点での立法を」と求めた。
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