日付:2012-06-29 |
米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの日本への配備計画が進行している問題で、防衛省がオスプレイに関する環境審査報告書の説明を全国25都県33市町村(うち本土が24都県17市町、沖縄が1県16市町村)に対して行っていたことが明らかになった。(別紙「MV22オスプレイに係る環境レビュー等に関する情報提供を行った自治体(本土)(沖縄)」参照=クリックするとPDFが開きます)
同報告書は、米国が5月下旬に日本政府に送付したもので、オスプレイの低空飛行訓練ルートなどを明記。防衛省は13日、日本語に訳した報告書を沖縄県などに提出。また、オスプレイの訓練が想定されている本土の低空飛行訓練ルートや米軍岩国基地、キャンプ富士などが所在する都県及び米軍施設所在市町村に対し、情報提供を行ったという。この「米軍施設」とは、米軍三沢基地、横田基地、厚木基地、キャンプ富士、岩国基地。
米軍の低空飛行訓練は、今も多くの国民に騒音などの被害を与えている。そこにオスプレイの訓練を重ねることは認められないというのが国民の声であり、低空飛行訓練ルートそのものを撤回することこそ日本政府が行うべき仕事。
防衛省の説明に同席した衆院群馬1区の生方秀男氏は、低空飛行訓練のルート上に群馬県が位置していることを指摘し、オスプレイの配備と飛行訓練の中止を要請した。